ワールドボクシングスーパーシリーズ準々決勝。
WBA世界バンタム級チャンピオン井上尚弥対元WBA世界バンタム級スーパーチャンピオンファンカルロス・パヤノ。
超満員横浜アリーナ大観衆の目の前で起こった衝撃的なKO勝利。
場内に響きわたるどよめきがいつまでたっても収まりません。
アナウンサーがまず長谷川氏にポイントを聞きます。
井上が放つ最初のモンスターパンチをパヤノがどう感じるかでこの試合の流れが決まる的な話をしていましたが、その話が終わるかどうかの時にさく裂した井上のパンチ。
どう感じるも何も、いきなりのフィニッシュブロー。
山中慎介氏は何も話す間がありませんでした。
パヤノも相当仕上げてきたはずです。
身体つきも精悍そのもの。
しかし、全くボクシングが出来ないままKO負け。
信じられない気持ちでしょう。
身体のダメージは残らないでしょうが、心のダメージは相当な物だと思います。
井上が放ったパンチはKOにつながったワン・ツーのみ。
そのいずれもが強烈な破壊力。
両足揃って仰向けに倒れ後頭部をキャンバスに打ち付けたパヤノ。
マクドネル戦を上回る戦慄の勝利。
いったいどこまで強くなるのか。
モンスターという表現でも物足りない強さを身に着けた井上尚弥。
次戦はおそらく、間違いなく、最強の敵エマヌエル・ロドリゲス。
しかし、負ける姿は想像できません。
明日中に井上の恐ろしいばかりの強さがニュースとなって世界中を駆け巡るでしょう。
ワン・ツーからパヤノのダウン、井上が勝利を確信して右手をあげたあの場面。
脳裏に焼き付いて離れません。
WBA世界バンタム級チャンピオン 井上尚弥 17戦17勝(15KO)
ファンカルロス・パヤノ 22戦20勝(9KO)2敗