今年最初のGⅠフェブラリーステークス。(毎年ですが)
中央競馬初のダートGⅠとして創設され早や23年が経ちましたが、今のように馬の適正に応じてレースを選べるような体系が出来ていなかった頃、ダート重賞としてフェブラリーハンデが新設された時、よくやった!と声を上げたのを思い出します。
実はその時代、砂怪物と呼ばれたアスコットエイトという馬がいました。
3歳秋(当時の旧表記では4歳)からダートでは無類の強さを見せていましたが、4歳(旧5歳)になると正に無敵という感じで、雪の影響でダートに変更された中日新聞杯で2着に大差で重賞制覇。
たまたまその年に新設されたダート王決定戦フェブラリーハンデは、アスコットエイトのために出来たレースと言われましたが、結果は残念ながら2着。
その時私はテレビ桟敷で、ショックのあまりしばらく呆然としていました。
スポナビ時代にもアスコットエイトについて書いています。
フェブラリーステークスの時期がくれば必ず思い出す訳ですが、今年は藤田菜七子ジョッキーが女性初のGⅠ騎乗で大変な盛り上がり。
出走馬も魅力的な面子が揃いました。
藤田騎乗のコパノキッキングは4連勝(重賞2連勝含む)。
武騎乗で6連勝中の新鋭インティ。
過去3年の優勝場モーニン、ゴールドアリュール、ノンコノユメが揃って出走。
東京大賞典優勝馬でレベルが高いとされる明け4歳オメガパフューム。
堅実なサンライズ勢2頭、ノヴァとソア。
レースは武が絶妙な逃げを打って直線突き放しにかかり、ゴールドアリュールの猛追及ばず、逃げ切りで7連勝のGⅠ制覇。
今季絶好のスタートを切った武騎手。
あのキタサンブラック依頼1年2カ月ぶりのGⅠ勝利となりました。
さすがの千両役者ぶりです。
藤田騎手もよく乗りました。
競馬は最後の直線で馬の脚を止めず、如何に伸びてこさせることが出来るかです。
最後の直線であれだけ伸びてこれたのは、4コーナーまで馬に負担をかけず上手く操っていた証拠。
着順は展開のアヤなので5着は(本人は不満足でしょうが)褒められて良いでしょう。
藤田騎手についてはデビュー当時から乗れる子だと思っていました。
藤田騎手についても書いていました。
それにしてもインティ強かった。
どこまで強くなるんでしょう。
藤田騎手の今後も益々楽しみです。
とても印象深く、歴史的にも語り継がれる今年のフェブラリーステークスでした。