横溝正史シリーズや東京オリンピックで有名な市川昆監督が夏の甲子園大会のドキュメンタリー映画を撮ったことはご存知でしょうか。
第50回記念大会を扱った記録映像で興国高校が初出場初優勝した大会。
決勝は1年生エース新浦を擁した静岡商との対戦でした。
沖縄の興南高校が旋風を起こしベスト4に進んだ大会としても有名。
市川監督は東京オリンピック同様スローモーションを多用した芸術性の高い作品を作り上げていたと記憶しています。
残念ながらこの映像は現在見ることが出来ないようです。
(詳しく調べた訳ではありませんので見られる可能性があれば教えて頂きたいです)
あれから半世紀が過ぎ、昨年は100回の記念大会。
今年は101回大会。
新時代令和での初の甲子園大会。
新たな歴史の始まりです。
代表校一覧はそこかしこに掲載されていますのでそれをご覧いただくとして、49代表校決まって組合せ抽選会前の印象だけの勝手な予想を書かせていただきます。
初出場は3校。
昨年からの連続出場が18校、春夏連続出場11校。
18校の連続出場の内3分の1にあたる6校が北海道・東北勢。
4校が関東、3校が北信越で近畿以西では僅か5校という結果。
3年以上の連続出場は8校に絞られますが近畿以西では智辯和歌山のみ。
関東が9年連続の作新学院、5年連続花咲徳栄、4年連続前橋育英、山梨学院と出場校の常連化が際立っています。
東北はさらに顕著で、福島の聖光学院13年連続は別格にしても、仙台育英が最近10年間で7回、岩手は花巻東と盛岡大付がほぼ拮抗、青森も八戸学院光星、青森山田がしのぎを削り、全体的にはほとんど顔ぶれが変わりません。
2011年以降夏の選手権大会優勝校を見ると関東勢5校と大阪桐蔭が3回。
関東勢5校の中に上記に掲げた連続出場校3校が含まれており、甲子園での勝ち方を知っているということなのでしょう。
他地域の優勝は2010年92回大会の興南までさかのぼらなければなりません。
関東、近畿、九州以外の地域の最後の優勝は、東海が2009年の中京大中京、四国は2002年明徳義塾、中国勢が何と1973年、佃、達川バッテリーの広島商。
大変失礼しました。中国勢の最後の優勝は1988年の広島商6度めの優勝時でした。
訂正してお詫び申し上げます。
北海道が田中マー君時代の駒大苫小牧(2004年、2005年)。
北信越は1928年長野、松本商が唯一の優勝。
東北勢は未だ優勝がありません。
令和新時代。
長い年月をかけて野球は変わってきました。
さらに気候の変化。
間違いなく50年前より平均気温は上昇。
炎天下での大会は選手のみならず観戦者にとっても危険です。
屋外の昼間で野球をしたり見たりする環境ではありません。
大船渡の佐々木投手の決勝戦登板回避への是非。
私は前にも書きましたが、國保監督の決断を全面的に支持します。
ここ1~2年は後から振り返った時にターニングポイントとなる年になるでしょう。
投手の球数制限がやっと本格的に議論されそうな状況。
投手の球数制限だけでなく登板間隔もセット。
その他に、試合での金属バット使用禁止。
アンパイアはストライクゾーンを広くとってジャッジすることを意識する。
これらの改革は必至です。
さらに甲子園大会の日程緩和。
改めてお願いしたいのは甲子園球場のドーム化。
快適な環境で野球が出来、観戦する側も気持ちよく応援できる。
これらも実現して欲しいですね。
さて、印象だけの勝手な予想をさせていただきます。
令和新時代にふさわしく、優勝校は初優勝と考えます。
監督が成長していることを条件に星稜を本命にあげさせていただきます。
対抗に花巻東。
佐々木の出ない甲子園で同県勢花巻東が東北初の優勝。
実現すればこれ以上ないドラマです。
以下ベスト8予想。
星稜、花巻東、習志野、東海大相模、近江、智辯和歌山、明徳義塾、筑陽学園
以上のように決定しました。
昨年は大阪桐蔭が抜けていましたが、今年は混戦。
やって見なければわかりません。
組合せが決まった時点で改めて予想をアップさせていただければと思います。
ではまた。