2022年井上尚弥が固有名詞こそ出さなかったが、あきらかに井岡一翔と分かる表現で対戦可能性を匂わす発言を行った。
実現にはかなりハードルが高そうでほとんど実現不可能と思ってしまうが、もし対戦することになればかつてない注目を浴びるのは確実だ。
かつて私は投稿した記事で井岡が100年に1人の逸材なら井上尚弥は200年に1人だ・・・と書いた。
その二人の対戦が実現したら300年に1回あるかないかの戦いだ(ん?)。
井岡は大晦日の防衛戦で負けないボクシングを展開。
統一戦として行われるはずだったジェルウィン・アンカハス戦がキャンセルとなり(その後延期となって実現しそうだが)著しくモチベーションを低下させたと思われ、それでもしっかり勝ちきるあたりは井岡の井岡たるところだ。
井上はバンタムで、井岡はスーパーフライで共に4団体統一を目指しており、リング誌のパウンドフォーパウンドでは井上が4位、井岡が9位(2021年12月13日時点)。
二人合わせた世界タイトルマッチは38戦にも及ぶ。
辰吉対薬師寺戦や坂本対畑山、井岡対田中戦を上回る盛り上がりとなるに違いない。
ところが冒頭にも書いたが実現にはハードルが高く残念だが対戦実現には至らないだろう。
高額必至のファイトマネー、それに絡んで放映権の問題。
それぞれに団体統一の優先目標もあり、井上には今年中にもスーパーバンタムへの転向が噂される。
スケジュール的には春から初夏にかけて井上はノニト・ドネア、井岡は延期になったアンカハス戦に勝ってファン・フランシスコ・エストラーダにロックオンしたい。
順調に行った場合大晦日にエストラーダ戦を組みたいと井岡陣営は思うに違いない。
井岡陣営が井上のコメントに表立って反応しないのは上記の計画があるからだろう。
井上もドネア戦に勝った場合、悲願の4団体制覇に向かうと思われ、それが叶わない場合、スーパーバンタムに戦場の場を移すことを公言している。
つまり井岡がスーパーフライで4団体統一を成し遂げたとしてバンタムに上がり5階級制覇を目指した時には井上はスーパーバンタムに上がっている可能性が極めて高い訳だ。
実現可能性としては、井岡が今年4団体を制覇してバンタムに上がり、井上がドネア戦のあと順調に残るWBO王者との統一戦が組まれて4団体を制覇した場合に、井岡がその気になれば、再来年に両者の対戦が実現することになる。
そうなれば正に空前の盛上りとなるだろうし、井上の攻撃と井岡のディフェンスの激突はボクシングファンならずとも見どころ満載の世紀の一戦となるのだが。
果たして!
WBAスーパー・IBFバンタム級王者 井上尚弥 22戦22勝(19KO)
WBAスーパーフライ級王者 井岡一翔 30戦28勝(15KO)2敗