正直に言おう。
バスケットボールについて私はそれほど詳しくはない。
しかし私が中学校に入学した時、クラブ活動の1番人気はバスケットボールだった。
かなりの人数が入部していたのを覚えている。
ちなみに私は陸上部に入った。
・・・そんなことはどうでも良い。
昨日のパリオリンピック男子バスケットボール予選リーグ第2戦の対フランス戦。
柔道男子81キロ級で永瀬選手が見事金メダルに輝き、オリンピック2連覇を達成してからバスケットにチャンネルを変えた。
まさかこれ程の死闘を繰り広げることになるとは・・・。
ちょうどフランスの攻撃で24秒ルールについて審議がされているところだった。
するとフランスの得点が2点減らされた。
どうやら24秒を超えたとの判定が下ったようだった。
しかし、審判がホーバス監督に何やら説明している映像。
その直後、再びフランスに得点2点が追加された。
フランスのシュートは24秒以内だったとの判定だったということか?
もちろんタラレバには意味がないが、もし24秒ルールに違反していて2点がなかったとしたら、最後の最後に4点取られていても、2点勝っていたことになる。
もちろん試合展開も違っていただろうし、机上の空論だが。
次の日私は仕事なので、本来夜更かしは禁物だ。
しかし、あの痺れる試合展開で、途中テレビを消して寝られるはずがない。
それにしても最後の最後まで勝利がどちらに転ぶかわからない。
まさしく死闘だった。
八村が退場後も日本は一丸となってフランスの攻撃をくい止め、司令塔河村を中心に攻めに攻めた。
結果は90対94で敗れたが、ほんの少し、展開のアヤで負けただけだ。
一歩違ったら日本が勝っていた。
日本のスピード豊かな攻撃は素人の私が見てもフランスより魅力的だった。
イマジネーションあふれる攻撃。
次々と決める3ポイントシュート。
身体を張った魂のディフェンス。
日本の選手たちは皆勇者だった。
最初に書いた通り私はバスケットボールにそれほど詳しくない。
しかし日本の戦いぶりは世界から見ても、とても魅力的なチームではなかろうか。
昨日は勝負の神様がほんの少しフランスに微笑んだだけで、日本は試合には負けてしまったが、勝負には勝ったのだ。
それが証拠に試合後のフランス代表は皆疲れ切った顔をして、その表情は勝者のそれではなかった。
試合には勝たせてもらったが、勝負には負けたと思っていたに違いない。
日本は残る一戦、ブラジルとの対戦が決まっている。
何としても勝利して、決勝トーナメント進出を決めようではないか。