見るには打つ方が派手で華やかだが、野球は投手を中心とした守りが何より大切。
私はそう言い続けているし、実際にそう思っている人も多いだろう。
実際に、優勝するチームは押しなべてチーム防御率が良く、失策数も少ないのは紛れもない事実だ。
今年セリーグは阪神が独走で優勝したが、元々投手力は高く評価されていた。
それにプラス、今回の受賞状況を見て、改めて阪神独走の要因を見た気がするのだ。
何と9ポジションの内7つで阪神の選手が受賞。
7つの内、投手:村上、サード:佐藤輝、外野主:森下の3選手が初受賞。
2年ぶり受賞が、捕手:坂本、ファースト:大山、セカンド:中野の3選手。
外野手では近本がさすがの5年連続。
凄い、凄すぎる、正に盤石だ。
この守備があってこそ、投手も自信を持って投げられる。
下柳投手のようなことは起こりえないのだ。
この中で特筆すべきはやはり佐藤輝だろう。
昨年あれだけ守備でミスを犯した佐藤輝。
ところが今年は別人のように好プレーを連発。
それにもかかわらず、該当者なしが41票もあったのは驚きだ。
該当なしとした記者は、昨年の佐藤輝の残像がこびり付いてるのではないか。
記者もアップデートしなければだめだ。
それにしても、佐藤輝にいったい何があったんだと言いたいが、チャンスに強い打撃と共に完全にブレイクスルー状態。
日本シリーズでも敗れはしたが、活躍は際立った。
今さら何を言っても始まらないが、巨人が逃した魚は大きかった・・・のだ。
逆に昨年リーグ制覇した巨人は失策数が昨年の58個から78個へと大きく後退。
阪神のそれはと見ると、昨年85個から今年は何と57個に減少。
如何に失策がチームの勝敗に影響するかを表している。
巨人は今年ショート泉口しかゴールデングラブ賞を取れていない(昨年4人)。
今の状況ではとてもじゃないが、来年阪神に立ち向かえない。
が、しかし、守備は練習で上手くなれる。
来年巨人がペナント奪回するために現有勢力でしなかればならないことは、鉄壁の守備を取り戻すこと。
もちろん先発投手の補強は必要だし、岡本の抜けた穴を埋めることも重要だ。
こうして見ると、課題が多いなあ~。
まあ、愚痴を言っても仕方がない。
来年のキャンプでこういった欠点がどこまで補えているか。
楽しみは来年に取っておこう。