開幕から間もない25日、ジャイアンツとイーグルスとで電撃トレードが成立した。
今回トレードが成立した理由は報道されている通り、功労者ウィーラーの飼い殺しを避けようとしたイーグルスと、右の長距離砲を欲していたジャイアンツの思惑が一致。
イーグルスとしても補強ポイントの左ブルペン強化に見合った池田投手を獲得出来るという双方にメリットがあるということだ。
しかしこれはどう考えても格的にはウィーラーが上と言い切って良いだろう。
ただ池田投手もまだ27歳という若さなので、イーグルスでの飛躍に期待したい。
さてジャイアンツはウィーラーをどう使うのだろう。
今年は特別ルールで外国人を5人まで出場登録できる。(ベンチ入りは4人)
ジャイアンツの外国人選手は、投手でデラロサ、サンチェス、メルセデス、ビエイラ、デイプラン、野手がパーラ、モタに今回加入のウィーラーの合計8人。
本日現在登録されている外国人はデラロサ、サンチェス、メルセデス、パーラの4人。
ウィーラーは入団即登録となる。
デラロサ、パーラ、ウィーラーはほぼ固定されて、残り2枠をサンチェス、メルセデス、ビエイラで調整することになるのだろう。
さてウィーラーはどのように起用されるのか。
打率は.260~270程度。
長打力はある。
ここ2年は15本、19本だが出場試合数が少なかった。
ほぼフル出場していた時は30本前後打っていたので、ここ2年見られた成績が自身の衰えによるものでなければ、ジャイアンツでは貴重な長距離砲になるだろう。
まだ33歳と老け込む年ではないし、移籍により活性化が成れば十分戦力になり得ると思われる。
しかしジャイアンツのサードは不動の4番岡本が居る。
ウィーラーをサードで使うために岡本をファーストに回すことは考えられない。
どちらかというと、中島との併用でファースト、もしくはイーグルス初期に守っていたレフトで亀井、陽らとの併用というのが妥当な評価だろう。
もちろんここ一番での代打起用も考えられるが、先発、あるいは途中出場でも2~3打席は打たせたい選手だと思う。
あと、トレードが決まって楽天のファンからのコメントが、とにかくウィーラーいい奴、ナイスガイ、明るい等々人間性を評価しての応援メッセージが多い。
原監督も、静かな選手が多いジャイアンツの中で、その性格がチーム全体にプラスに働くと考えているようだし、7月の合流後どんな活躍を見せてくれるのか期待しよう。