いろんな思いはある。
セ・リーグ・クライマックスシリーズファイナルステージ。
ファーストステージで阪神を撃破し、ファイナルに進出してきたDeNA。
4年ぶりのリーグ優勝で迎え撃った巨人だが、3勝4敗で日本シリーズ進出ならず。
残念だ、本当に悔しい。
それが巨人ファンの偽らざる気持ちだろう。
しかし、不思議なもので、何と言うか・・・、妙に清々しい気分なのもまた事実。
それは、最後、スクランブル登板、菅野、小林バッテリーが見せてくれた気迫。
スガコバで負けたらしょうがない!
そういう気持ちになったからだ。
3勝3敗となった時、大勢が4連投しなければならないような展開は避けて欲しい。
そう思った。
そのためには巨人がセーフティリードを保って9回を迎えることが必要だ。
それは実際問題、とても難しいと思っていた。
案の定、2対2の接戦。
ここで阿部監督が打った手が、何とスガコバの登場だった。
8回の菅野の気迫あふれるピッチングは感動した。
球場の空気が一気に変わった。
菅野は点を取られない。
そう思った。
最悪巨人が点を取れなくても、DeNAに点を与えない。
ならば3勝3敗1分で巨人が日本シリーズ進出だ。
そう思ったが、甘かった。
打った牧が素晴らしい。
その前の8回裏、小林の打球がレフトの頭上を越えていった時。
一瞬夢を見させてもらった。
あれがファールになった時、流れは緩やかに再びDeNAに移っていったんだろう。
確かに打てなかった。
6試合全て一桁安打。
チャンスに打てない。
しかし今年の巨人はこれで勝ってきたのだ。
第5戦で見せた巨人守備陣の素晴らしさ。
これぞプロ!
守備でゼニの取れる試合だった。
以前書いたが、今年はリーグ優勝で十分。
決して負け惜しみではない。
日本シリーズ進出が成らなかった理由は明白だ。
しっかり補強して、来年はひとつ、ふたつ上を目指そう。
忘れ物は来年取りに行けばよい。
十分楽しませてもらった。
ファイナルステージの巨人
スコア(リーグ優勝アドバンテージ1勝)
10月16日 対DeNA 0対2 ●
10月17日 対DeNA 1対2 ●
10月18日 対DeNA 1対2 ●
10月19日 対DeNA 4対1 ○
10月20日 対DeNA 1対0 ○
10月21日 対DeNA 2対3 ●
打撃成績上位(6打席以上)
坂本 17打数6安打 打点0 .353
中山 19打数5安打 打点1 .263
門脇 17打数4安打 打点0 .235
岡本 18打数4安打 打点2 .222
丸 24打数5安打 打点0 .208
チーム全体 176打数30安打 .170
投手成績
10月16日 先:戸郷 6回1/3 自責点2 救:2回2/3 自責点0
10月17日 先:菅野 7回0/0 自責点2 救:2回0/0 自責点0
10月18日 先:グリフィン 4回0/0 自責点1 救:5回0/0 自責点1
10月19日 先:井上 6回0/0 自責点1 救:3回0/0 自責点0
10月20日 先:山崎 6回1/3 自責点0 救:2回2/3 自責点0
10月21日 先:戸郷 4回2/3 自責点2 救:4回1/3 自責点1