影無茶のスポーツ24/7

ルール知らなくても面白く読んでいただけることを目指します

来年は監督が例年以上に注目を浴びる中「嫌われた監督」を読みました

「嫌われた監督」を読んだ。

スポーツノンフィクションでは屈指の名著ではないだろうか。

落合博満氏の中日監督時代の8年間が書かれている。

野球ファンなら覚えているだろう。

落合監督は中日の監督を務めた8年間でリーグ優勝4回を誇った。

それ以外も全てAクラスで、2位からCSを勝ち抜き日本一にも輝いた。

文句のつけようがない成績ではないか。

ところが最後は解任と言って差支えない去り方をしたのは記憶に新しい。

プロ野球ニュースで見た落合監督就任後のインタビュー。

私ははっきり覚えている。

「補強は必要ない。」

「今いる戦力を鍛えれば十分優勝できる。」

ストーブリーグは各球団が弱点の補強に乗り出すのがあたりまえだ。

落合監督の発言には驚いた。

そんなこと言い切って大丈夫なのかと思った。

しかし結果は見事リーグ優勝。

現役時代から貫いてきた俺流が炸裂したのだ。

しかし最後は2シーズン連続でリーグ優勝したにも関わらず解任。

監督とはいったい何なのかを感じさせられたことを覚えている。

 

あれから10年。

今年も監督の話題が尽きない。

巨人の歴史的大失速の責任を問われた原監督。

ヤクルト投手陣を立て直すなど前年最下位からリーグ優勝を成し遂げた高津監督。

同じく前年最下位オリックスの中嶋監督。

選手の潜在能力を巧みに引き出し、その力を結集させ見事にリーグ優勝を成し遂げた。

原監督については勝てば官軍待負ければ賊軍ってやつだろう。

昨年まで、いや、今年も前半は原監督に対しては絶賛する人が多かった。

来年からの3年契約には驚いたが、来年も開幕から今年のような成績だったら辞任、解任は当然有り得るだろう。

高津監督は昨年も8月上旬までは5割をキープしていた。

後半崩れたが、その反省を今年に活かしたのだろう。

今年は4月14日に貯金を作って以降一度も借金生活に戻ることなく順調に勝ち星を伸ばしていった。

中嶋監督は昨年、前任西村監督解任を受けて監督代行に就任。

昨年こそ結果は出なかったが今年に入り持ち前の育成力を活かして見事に優勝。

この両チームの躍進はもちろん選手の力によるところが大だが監督の手腕もまた大きかったに違いない。

 

さて今年も日本シリーズを前にセ・パ両リーグで大物の監督就任劇が見られた。

一人は中日ドラゴンズ待望の立浪和義新監督。

さらに常勝軍団ソフトバンクの監督を工藤監督からバトンを受取った藤本博史氏。

そしてもう一人は誰もが驚いた、日本ハムファイターズ監督に就任した新庄剛志氏だ。

どんな采配を揮うのか、選手のモチベーションをどのようにアップさせるのか。

三者三様、それぞれ個性が全く異なる。

藤本監督はその成り立ちがオリックスの中嶋監督に似通っている。

選手の適正を見極め能力を最大限出させるような采配を見せてくれるように思う。

主力選手の過渡期であり3軍、2軍監督を経た経験は時期的に打って付けだ。

立浪監督は中日最後の切り札だ。

ミスタードラゴンズ

厳しさを前面に出してくるのは間違いなく、練習量も半端ないだろう。

規則も厳しいことが予想される。

現代っ子達が果たしてついていけるのか。

落合監督の時とはまた違った緊張感がチームの内外に生まれるだろう。

吉と出るか凶と出るか。

当然長期政権が前提だろうが、もし失敗すれば中日にとって大きな損失になる。

落合監督は強いチームを作ったが人気がなかった。

その後中日は低迷期に入ったと言って過言でない。

立浪ドラゴンズに求められるのは強くて人気もある球団だ。

そして新庄監督だ。

最初監督候補として新庄氏の名が出た時、おそらく私も含めて冗談でしょと思った人がほとんどだろう。

しかしそれが現実となって発表された時、本当に椅子から転げ落ちそうになった。

高橋由伸氏がコーチ経験もなく監督になった時、皆は大きなハンデと言った。

阿部慎之助1軍チーフコーチも時期尚早と言われている。

帝王学を学んでから監督に就任する。

そういった世間の常識をひっくり返した新庄新監督就任劇。

2006年現役引退から実に15年の時を経ての監督就任。

監督就任会見でのパフォーマンス。

しかしそういった派手な行動とは相反する野球に対する真面目な姿勢。

選手に求めることや、野球観は至極まとも。

何かやってくれそうな気配が日ごとに増していく。

来年は監督が面白い!

 

羽生結弦ロシア杯欠場 五輪3連覇も4A成功も狙うのが当然 ガラスの足よ持ってくれ!

羽生選手がロシア杯の欠場を発表した。

右足関節靱帯損傷。

ググってみたところ、バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプの着地時に足首を捻って受傷することが多いとある。

あれだけ練習も含めて何度も何度もジャンプにより物凄い衝撃を受け続けるフィギュアスケートを20年近く続けてきた羽生選手。

いっちゃわるいがそのリスクは他競技の比ではないだろう。

言葉は悪いが、ここ数年は騙し騙し競技を続けるしかない状態だったと思う。

振返れば羽生選手の競技人生は壮絶なる怪我との戦いだ。

ハン・イエン選手との激突に始まり、腹部の手術、右足首の捻挫、左足甲靱帯損傷、インフルエンザ、そして平昌五輪直前での右足関節外側靱帯損傷だ。

この時はご存知のようにぶっつけで五輪に臨み、奇跡の五輪連覇を成し遂げた。

しかし代償(というべきなのか)は大きく、その後の4年間は後遺症に悩み続けて現在に至るという感じだ。

今の状況では全日本の出場も難しいと思う。

問題は全日本欠場の場合に五輪代表に選ばれるのかということだが、平昌でも同じケースで代表に選ばれたし、結果を残した。

全日本に出なくても代表に選ばれるのは確実だろう。

平昌の時もそうだったが、全日本に出ない選手が代表に選ばれるのを良しとしない声が上がるだろうが、間違いなく最後の五輪出場になる訳だし北京に派遣しない選択は有り得ない。

他の選手は申し訳ないが、代表枠は2枠と思って全日本に挑まなければならない。

問題は羽生選手のモチベーションと怪我の具合だ。

モチベーションはニュースを読む限り全く問題なさそうだ。

SPの曲も決まったようだし、全日本への出場意欲も十分。

(フリーの天と地とは羽生史上最も好きだ)

ニュースの中には五輪よりクワドアクセルの成功に気持ちがいってると取れる記事もあるが、とんでもない。

当然羽生は両方狙っている。

それが羽生結弦だ。

それを目指して長年付き合ってきた怪我をコントロールしようとプランを立てているに違いないのだ。

しかし長年の蓄積による勤続疲労だけはどうしようもない。

大切な試合で痛みが出ないことを願うだけ。

意欲は全く衰えていない羽生選手だが、そのコントロールが思うようにならないことは十分あり得る話だ。

現役で出来る試合はおそらく1試合か2試合程度。

狙うは北京五輪でクワドアクセル挑戦。

咲こうが散ろうが選択肢はそれのみ。

ガラスの足が北京までは持ってくれることを願わずにはいられない。

今まで羽生は常に私たちの想像の上をぶっ飛んで行った。

最後の壁も飛び越えていって欲しい。

 

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クライマックスシリーズファイナルステージ ヤクルトリーグ優勝の貫禄 巨人2度目の終戦

2位阪神相手にファーストシリーズを勝ち上がった巨人。

その勢いに乗り、ペナントを制したヤクルトに挑んだファイナルステージ。

その壁は厚くて高かった。

やはりペナントを制するということは偉大なり・・・だ。

リーグ戦を勝率5割を割ったチームは日本シリーズにはいっちゃいかん!

そういう天からの声だったと思う。

もうCSやめよう!

どうしてもCSやりたいなら、サッカーのようにカップ戦をすれば良いんだ。

しかし、サッカーはリーグ戦、カップ戦、天皇杯、どれも同じテンションで試合をしている印象が強いが、野球や相撲は何だかそういう試合をやると何故か真剣味に欠ける。

これって私だけが持つ印象だろうか。

まあ余談はこれくらいにして、奥川投手凄かったなあ。

巨人もドラフト指名したのになあ。

巨人のくじ運のなさはもう有名だが、その時はもう一度1位指名のくじに負けて3度目の1位指名が堀田投手だ。

初年度にいきなりトミージョン手術を受けることになったが今は3軍で最も期待できる投手の一人になっているようだ。

同じ年のドラフトで、同じくくじ運があまりよろしくないオリックスが同じように3度目の1位指名で獲得したのが今年ブレイクした宮城大弥投手なので、堀田投手も後を追いかけて欲しい。

またまた余談になってしまったが、奥川投手に完全に抑え込まれてしまった巨人。

ハンデ1勝があるのでこの時点で0勝2敗である。

日本シリーズ進出には残り4勝1敗が求められるので早くも厳しい状況。

2戦目に中4日で菅野が登板したが、巨人は点が取れず7回に坂本のエラーからピンチを招き4点を献上。

今の巨人に5点差を跳ね返す力はなく2試合連続の零封負け。

4連勝しか道は無くなってしまった。

第3戦はメルセデスが好投したがリリーフ陣が逆転を許し、追いつくのが精一杯。

あっけなくファイナルステージはヤクルト勝ち抜けで巨人の敗退が決まったのだ。

感想など別にない。

弱いから負けたのだ。

どうやら原監督が来年の指揮を執るのは間違いないらしい。

元々采配に文句を言うことはしないと決めている。

ただ結果責任は取るべきだろうと思っていただけだ。

果たして来年どういう答えを見せてくれるのか。

選手達はどのような覚悟を持って戦っていくのか。

何でも今年はFA補強を考えていないとのこと。

私は本当に必要な補強ならFA選手を獲りにいくべきと考えているが、結局大瀬良も久里も残留するのだろう。

こうなれば現有戦力のレベルアップで戦うしかない訳で、それはもう伝説の冬季キャンプの再現しかない。

ファイナルステージの結果

スコア

11月10日  対ヤクルト 0対4●

11月11日  対ヤクルト 0対2●

11月12日  対ヤクルト 2対2△

1分3敗でファイナルステージ敗退。

主な打者の成績

松原    11打数0安打 打点0 .000 .158 .274

若林     4打数1安打 打点0 .250 .125 .239

坂本     9打数1安打 打点1 .111 .118 .271

丸     10打数2安打 打点0 .200 .313 .265

ウィーラー 11打数2安打 打点0 .182 .308 .289

吉川    10打数2安打 打点0 .200 .222 .272

大城     7打数2安打 打点0 .286 .333 .231

中島     5打数1安打 打点0 .200 .222 .271

廣岡     8打数3安打 打点1 .375 .333 .189

小林     3打数0安打 打点0 .000 .000 .093

亀井     6打数1安打 打点0 .167 .125 .215

チーム打率   94打数15安打  .160 .195 .242

青字CSトータル打率赤字は今季リーグ戦最終率

投手成績

11月10日 山口 4回    自責点3 6.75 6.75 3.56

11月11日 菅野 5回2/3 自責点1 1.59 0.71 3.19

11月12日 メルセデス 6回 自責点0 0.00 0.00 3.77

先発防御率    15回2/3 自責点4 2.30 2.32 3.79

ブルペン防御率  8回1/3 自責点3 3.24 1.53 3.38

投手陣防御率   24回    自責点7 2.63 1.93 3.63

青字はCSトータル防御率赤字は今季リーグ戦防御率

 

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プロ野球クライマックスシリーズ 巨人2連勝でファーストステージ突破 超下剋上なるか

ファーストステージで阪神を撃破

ペナント3位巨人が2位阪神に連勝でファーストステージ勝ち抜けだ。

何と言っても初戦で天敵高橋遥人を攻略したのが大きい。

菅野も今季一番の出来で阪神に付け入る隙を与えなかった。

2戦目は阪神守備陣お約束のエラーを足掛かりに得点を重ねて逆転。

守っては小刻みな投手リレーで連勝。

あっけなくファーストステージを突破した。

チーム防御率が3点台なので4点取ったらほぼ勝てるということが実証された。

まあ、これはどのチームにも言えるが、その4点を確実に取りに行ける巨人と、残塁の山を築き2試合で2点しか取れなかった阪神との野球の質の差と言ったら阪神ファンに叱られるだろうか。

ファイナルステージ展望

次はファイナルステージ。

相手はペナントを制したヤクルトスワローズだ。

ヤクルトにはハンデの1勝があるので、巨人が超下剋上を成し遂げるには4勝2敗が必要となる。

仮に巨人が初戦を落としたら残りを4勝1敗でいかなければならないので、初戦は何としても勝ちたい。

岡本がどうも間に合わないようだが、丸が今季最高の状態。

ウィーラーが相変わらず頑張っており、松原も元気。

これで坂本に当たりが戻れば4~5点取ることはそう難しいことではない。

神宮球場での数字

今季巨人はヤクルトとの対戦成績11勝11敗3分け。

その内神宮球場では5勝5敗の五分。

総得点は56(1試合平均5.6)総失点41(1試合平均4.1)

得点も失点も平均値を上回る数字だ。

狭い神宮球場らしい数字がデータとして挙がっている。

実際巨人は神宮球場で(DeNA戦含む)チーム打率285と際立って高い数字。

但し、チーム防御率も(DeNA戦含む)3.77と他球場に比べて悪く、ヤクルトにはホーム含めてよく打たれている。

ファイナルステージは巨人投手陣がヤクルト強力打線を如何に抑えられるか。

それが正しい見方なんだろう。

ロースコアなら巨人ペース、乱打戦ならヤクルトペースということだろう。

初戦先発の山口は今季神宮での登板はないが巨人への移籍初年度は4試合投げて3勝0敗、防御率2.63と実績はある。

山口が試合を作った上で勝利してようやく五分って感じだ。

たとえ巨人が初戦勝っても乱打戦だった場合はヤクルト優位は変わらない。

多少試合勘が鈍った状態であろうヤクルトの目を覚まさせず初戦を勝つ。

日本シリーズに巨人が進むためには上記の勝ち方が絶対条件だ。

借金のチームが日本シリーズに進出することでCS廃止への一歩となれば意義がある。

さてどうなるか。

ファーストステージの結果

スコア

11月6日  対阪神  4対0 〇

11月7日  対阪神  4対2 〇

主な打者の成績

松原     8打数3安打 打点1 .375

若林     4打数0安打 打点0 .000

坂本     8打数1安打 打点0 .125

丸      6打数3安打 打点2 .500

ウィーラー  6打数2安打 打点4 .333

中島     4打数1安打 打点0 .250

吉川     8打数2安打 打点1 .250

大城     5打数2安打 打点0 .400

廣岡     4打数1安打 打点0 .250

亀井     2打数0安打 打点0 .000

小林     4打数0安打 打点0 .000

中田     1打数0安打 打点0 .000

八百板    1打数1安打 打点0 1.000

チーム打率  65打数16安打 .246

投手成績

11月6日  菅野 7回    自責点0  0.00

11月7日  高橋 1回2/3 自責点2 10.08

先発防御率    8回2/3  自責点2  2.08

ブルペン防御率  9回1/3  自責点0  0.00

投手陣防御率  18回     自責点2  1.00

 

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プロ野球CSファーストステージ迫る 巨人スターティングメンバーを考える

今週末にCSファーストステージが迫ってきた。

あくまで巨人目線になるが、少し思ったところを書いてみたい。

2位と3位では明確なハンデはない。

あるのは3位の巨人はアウェイで戦うということだけだ。

野球はサッカー程のアウェイ感はないし、今期の巨人はホームの成績が悪いのでアウェイの方が良いかもしれない。

宮本コーチは初戦は菅野で行くが2戦目はメルセデス、山口、高橋の誰かということで明言をしていない。

そうなると2戦目は対阪神防御率が1.45の高橋投手で行くべきだろう。

山口も打たれていないが、高橋の安定性は山口を上回る。

ファーストステージを勝たなければ次は無いのでがむしゃらに行くだけだ。

よくシーズン中と同じ戦い方を貫くべきとの声が聞こえるが、あれだけ酷いシーズンだったので同じ戦い方では駄目だろう(笑)

最大の課題は高橋遥人が出てきた時に攻略出来るかどうか。

果たして高橋は出て来れるのか?って向きもあるが、初戦に出てくると思うべきだ。

高橋攻略無くしてファーストステージ突破無しという覚悟を持たねばならない。

とにかくファーストステージは3点とったチームが勝てるような試合になるだろう。

エラーは絶対禁物。

打撃陣は岡本が心配されている。

CSに出られるかどうかわからない時点で主力として失格だが何とかするだろう。

丸の調子が上がってきたので、3番坂本、4番岡本、5番丸でクリーンアップを組んで欲しい。

1番松原2番吉川6番中島7番ウィーラー8番大城でスタートがベストだろう。

久しぶりにジリジリするような、脳みそが汗をかく試合になる。

土曜日が楽しみだ。

 

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