起死回生の勝利ですね。
フランスGPから僅か1週間。
あの状況から優勝を想像できた人はそうはいないでしょう。
応援し続ける私も正直しんどいと思っていました。
封印が解かれたかのようにネガティブな報道も目立ちはじめていました。
ホンダエンジンへの不満。
ピエール・ガスリーへの疑問。
これらが一気に出てきた印象がありました。
フェルスタッペン本人のコメントだけはポジティブだったのが救いという状況。
そして迎えた運命のオーストリアGP。
フリー走行でフェルスタッペンがクラッシュ。
嫌な流れが止まりません。
フェラーリのシャルル・ルクレールがフリー走行から予選を通じて好調。
ポールポジションを獲得しました。
しかし、アクシデントを乗り越えフェルスタッペンがさすがの予選3位。
さらにハミルトンのペナルティでフロントローを獲得。
少し流れが変わりつつある。
急きょ期待が膨らみました。
ところが迎えた決勝。
スタートまさかの失敗で7番手まで順位をさげてしまいます。
しかしこのことが歴史に残る逆転優勝のおぜん立てになった訳ですから勝負の神様も粋な計らいをしてくれた物です。
後はご存知のような神がかり的な走り。
第1スティントでランド・ノリス、キミ・ライコネンをパス。
第2スティントでベッテル、ボッタスをパス!
いよいよ残るはルクレールのみ。
そこで出た指令がこれ
エンジンモード11 ポジション5
エンジンハイパワー!
乾坤一擲の大勝負に出たレッドブル・ホンダ。
これに応えたフェルスタッペンはルクレールをパスしてトップに立ち、そのままチェッカーを受けました。
ここにホンダエンジン13年ぶりの優勝が成った訳です。
ホンダPUスペック3も期待以上のパフォーマンスを発揮しました。
ぎりぎりの大勝負だったにせよメルセデスもフェラーリの2台も華麗にパス。
本田の副社長も訪れていた目前での優勝。
シーズン前にヘルムートマルコが掲げていたシーズン5勝。
残るは12戦。
決して夢物語ではなくなりました。
それほどに鮮烈だったフェルスタッペンの勝利。
あらゆる意味でターニングポイントと成り得るグランプリとなりました。
次戦は7月12日イギリスGP。
この勢いをさらに増してほしいです。
ではまた。