先日深夜にNHKで放送された高橋大輔氏のドキュメンタリーを見た。
2006年を皮切りに5度のNHK杯優勝。
日本人初のオリンピック表彰台。
同じく初の世界選手権優勝。
引退時の投稿でも記したが高橋氏のフィギュアスケートは膝の痛みとの戦いの歴史でもあった。
改めてドキュメンタリーで高橋氏の演技を見て、唯一無二の存在であると思った。
世界中探しても彼ほど表現力に優れた選手はいない。
それは今も変わらない。
ステップシークエンスは誰をも魅了し、音楽に対する表現力は今見ても鳥肌ものだ。
羽生氏とは全く個性の異なるスケーターであり、この二人以外に多くの選手が揃っていた当時の日本男子フィギュアスケートの層の厚さは壮観だ。
4回転は不得手だったが、それを補って余りある表現力で観衆を魅了し続けた。
2年のブランクを経てアイスダンスに転向したが、惜しむらくはブランクを経ずにアイスダンスに身を投じておれば、世界トップを争うペアになっていたと思う。
このドキュメントを見てそんなことを感じずにはいられなかった。