影無茶のスポーツ24/7

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緊急投稿 羽生結弦プロ転向を表明 ついにこの日がやってきた

羽生結弦が19日17時から都内で会見を開く。

そんなニュースが駆け巡った昨日。

リリースには「羽生結弦による決意表明の場として記者会見を開催します」とのこと。

羽生結弦が何のための会見?っていうような会見をするはずがなく、競技生活を引退してプロ転向の決意表明と確信を持っていたが、フライング気味に出た各社報道でそれは確定的となった。

そして迎えた注目の記者会見。

ちょうど仕事も休みだったので途中までテレビ、続きをYouTubeで見ることが出来た。

冒頭プロへの転向を表明し、質疑応答を含め60分の記者会見。

ひとことで言えば、羽生の誠実さが溢れる会見だった。

平昌以降は常にプロ転向を考えていたとのこと。

北京五輪が終わってその決意は完全に固まったようだが、数々の困難を乗り越えてきて成し遂げたその功績は燦然と輝く。

プロになってからの展望だが、記者たちの質問に答える羽生の言葉から考えられるのは、過去の概念にとらわれないアイスショーの実現。

プロのイメージは華やかな、競技フィギュアとは違ってエンターテインメントを前面に押し出すものと認識しているが、羽生はその概念を覆すようなショーを見せてくれるようだ。

競技フィギュアよりも緊張するようなショー。

クワドアクセルの挑戦はこれからも続けて、ファンの前で実際に降りるように努力を続けるとも語った羽生。

過去いくつもの壁を超えてきた羽生結弦

活躍の場をプロという舞台に移すことになるが、これからも我々の想像の上を行くパフォーマンスを繰り広げてくれるに違いない。

これからも、プロとしての羽生を見続けていきたいと思った今日の会見だった。

 

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北京オリンピックの見方 私的印象に残ったシーン・後編

北京オリンピックが終わってまだ間がないし、パラリンピックは始まってもいないというのに、それが何だか遠い昔のように思ってしまう。

私的印象に残ったシーン前編を投稿したのが21日。

その後ロシアがウクライナに侵攻し西側諸国はほとんど何も出来ない状況。

いや、やっているのだろうがプーチンは止まらない。

プーチンの迫力は怖いくらいで、映像を見ていると本当に恐ろしい表情で話している。

そのスピードは驚くばかりでパラリンピックまでに終わらそうとしているのだろう。

このロシア侵攻でオリンピックの余韻は吹き飛んでしまった。

日本にとっても当然対岸の火事で済まされない。

やはりロシアは全く信用できない。

ドーピングもやってない訳ねえんだよって感じだ。

 

では印象に残ったシーンの後編を。

例によって順位付けはしていない。

カーリング・ロコソラーレ銀メダル

結局視聴率はカーリングが1位2位を占めたそうだ。

ここ数回の五輪では必ず話題になっていたが、それに結果が伴うようになってきた。

予選リーグは5勝4敗。

彼女たちは本気で予選敗退と思っていたようで、インタビュー中に準決勝進出を知らされて、最初信じ難く、後に本当とわかって歓喜したシーンは強い印象を残した。

確かに見ていても面白いスポーツで、選手の生の声を聞かせる見せ方が凄いと思う。

彼女たちの声が聞こえなかったら、見てる方は面白さは半減、いや半減以下だろう。

ただ、10エンドは長い。

反対意見は多いと思うが7エンドくらいに短縮した方がカーリング人口は広がるように思うし、中継もしやすくなるだろう。

中継が増えれば裾野も広がる。

そう思いません?

■スキージャンプ24年ぶりの金・小林陵侑抜群の安定感

スキージャンプで小林陵侑選手が24年ぶりに金メダルを獲得した。

平昌以降Wカップで輝かしい成績を残すなど急成長を遂げたが、こういう場合、得てして本番のオリンピックでは力を出せないケースを過去何人も見てきたが、小林選手は見事に北京にピークを合わせてきた。

ノーマルヒル1本目104.5m 2本目99.5m

複合団体  1本目102.5m 2本目106m

ラージヒル 1本目142m   2本目138m

男子団体  1本目134m   2本目132.5m

ほぼ全て成功ジャンプと言って良いだろう。

ビンドゥンドゥンを胸のポケットに入れて答えたインタビューは良いアイデアだったし、高梨選手へのハグ、気負いのない態度、柔らかい物腰。

これでなくちやって思わせる好青年だ。

■カミラ・ワリエラ、フリーでの大崩れ

北京五輪で最も金確実なのは女子フィギュアのワリエラと私は思っていた。

しかしドーピング問題が発覚。

絶対に出場させるべきではなかったのだ。

ロシアフィギュアスケート界の混乱が際立ってしまった今回のフィギュアスケート

驚くべきことにワリエラは世界選手権にも出場するらしい。

ウクライナ侵攻然り、ワリエラ問題も然りだ。

全く、無理が通れば道理が引っ込む。

ショートトラック菊池純礼選手B決勝での大逃げ

私、競馬をやるんで、で、一番好きなレースが大逃げを打つ馬が出てくる時なんだけど、このショートトラック順位決定戦の菊池選手は正に大逃げと表現するに相応しいレースだった。

天皇賞プリティキャストを思い出す。

1週111.12mのトラックで1500m走るが接触、妨害、転倒の多い競技。

ある意味一番安全な作戦かもしれないが実際にやるには勇気がいる。

しかし結果は2位に7秒以上の差をつけての快勝だ。

菊池選手の作戦が見事にはまったレースだった。

それにしてもこの競技は相変わらず一筋縄ではいかない。

毎回何かしら揉めている。

いっそのことローラーゲームとして競技に組み込んだらどうか(暴論)。

■女子スピードスケートパシュート3選手の泣き笑いショット

これは後になってワイドショーで話題になって理由がわかったが、実際に見た時に、高木姉妹と佐藤選手が正に泣き笑いだったので、高木菜那選手の転倒で沈み込んでいた3人ばかり映されていたので、何かすごく救われた感じでその場面を見ていた。

共同通信のカメラマンが選手本人たち以上に号泣していたのを見て思わずあのシーンになったとのことだったがこれがあったおかげで、選手も応援する我々も何か気持ちが多少なりとも明るくなった気がする。

カメラマンの先輩が、撮影したカメラマンに「お前があの写真を撮ってなければ、菜那選手の転倒シーンや、悲しみに暮れる選手の写真しか残らなかった。あの1枚はそれほど貴重なショットになった」的なことを話したそうだが、ほんとその通りだと思う。

 

以上

 

 

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北京オリンピックの見方 聖火太陽に帰る 私的印象に残ったシーン・前編

北京オリンピックが終わった。

多くの問題が起きてしまった今回のオリンピック。

スポーツ本来の姿が失われつつあるのではと思うような出来事もあった。

大会通じて私はどこかにずっと重苦しさを感じていた。

それでもスポーツの良さを確かに感じることが出来る瞬間もあった。

全く私的な感想になるが、今回のオリンピックで強く印象に残った出来事やシーンを書いて記録しておきたいと思った。

この部分は今日の投稿を書き終えて最後に付け足しているが、思ったより書きたいことがあり、前後編に分けて投稿させていただく。

まずは前編。

最後までお付き合いいただければ嬉しい限りだ。

尚記載の順番に特に意味はない(順位付けはしていない)

■複合団体高梨沙羅選手2本目のジャンプ

スーツ違反で高梨選手1回目のジャンプが無効になった日本チーム。

泣き崩れる高梨選手だが、他の選手の頑張りもあって2回目に進出。

高梨選手はとても飛べるような精神状態ではなかったはずだが、2本目見事に98.5Mの大ジャンプを見せた。

2回目一人目の中では2番目の高得点。

最後エース小林選手が本日一番の大ジャンプで締めて4位。

高梨選手の本目のジャンプと他の選手の頑張りは心に強く刻み込まれる一戦となった。

■16年前の忘れ物を取り返す

女子スノーボードクロス決勝。

優勝したのはアメリカのリンジー・ジャコベリス。

実は16年前のトリノ大会。

同じスノーボードクロス決勝で断然リードだったが、最後のキッカーでやらなくても良いグラブトリックをやって転倒。

起き上がって競技を続けたが後続の選手に抜かれて銀メダルに終わっていた選手だ。

今回優勝したことでトリノの映像が何回も流れ、そうそうそんなことがあったと思い出していたが、何が凄いってトリノ以降バンクーバー、ソチ、平昌と全て出場して今回5度目のオリンピックだったこと。

当然年も重ねて36歳に。

当時の映像と比べて確かに年齢を重ねた本人がそこにいる。

トリノで十中八九手にしたのに、スルリと手のひらから零れ落ちてしまった金メダル。

その金メダルを今回手にすることが出来たのは夢のようだっただろう。

この話には余談があり、同じスノーボードクロス混合団体。

最後トップで滑走するジャコベリス。

最後のキッカーで何と、何と、何と~100万円が出ました!

じゃなくて、グラブトリックをやってのけた。

今回は転倒せずトップでゴールして2個目の金メダルとなった訳だが、どうしてもトリノの悪夢を払拭したかったんだろうな。

平野歩夢選手人類史上最高難度のルーティン

男子スノーボードハーフパイプ

ここに参加する選手は競技のイメージもあってヤンチャな選手が多い印象だった。

國保和宏選手の腰パン問題を思い出すし、女子では今井メロ選手も印象深い。

その中で最初からクールでスマートな印象を醸し出していたのが平野選手だ。

競技に対する姿勢は体操の内村航平氏と共通する物を感じる。

そんな平野選手が銀、銀、ときてついに今回金メダルを勝ち取った。

この時問題になったのが2回目の滑走。

アナウンサーも語っていたが人類史上最高のルーティン。

これが91.75という、審判居眠りしていたんじゃないのかって低得点。

平野選手も当然納得いってないが、静かな怒りを内に秘めて挑んだ3回目。

同じルーティンで完成度を高めるという、本人曰く「怒りが自分の気持ちの中で上手く表現出来た」という2回目以上の完成度。

誰も文句がつけようのない、これでもか!って滑走。

ある意味審判団も救った超絶滑走だった。

ショーン・ホワイトが参加するオリンピックで金メダルを取った意義は大きい。

平野時代の幕開けだ。

■これが羽生結弦の生きる道【4A< 10・00】

ある意味、ネイサン・チェンの金メダル、日本勢鍵山優真、宇野昌磨の銀、銅。

これらを消し去って、全て持っていってしまったのが羽生選手のフリー演技。

史上初めてクワドアクセルを跳んだことが認定された。

ジャッジペーパーに残る4A< Base Value10.00 の記述。

報われない努力もあるんだ・・・と語った羽生結弦だが、長い挑戦の歴史をライブで見てきて思うのは、間違いなくひとつの到達点に立った羽生の姿だ。

これほど見ている者の心震わせるスケーターはいなかった。

唯一無二の羽生結弦

今後どういうスタンスでフィギュアスケートに関わっていくのか。

それがとても興味深い。

■女子スノーボードビッグエア 岩淵麗楽の挑戦

東京オリンピックスケートボード女子パーク。

日本の岡本選手が大技にチャレンジしたシーンを覚えているだろうか。

惜しくも失敗したが、果敢に挑戦した岡本選手に他の選手が駆け寄り肩車をして健闘を称えたのを。

あの時に感じたスポーツ本来の姿。

今回北京でも再び同じような素晴らしいシーンを見ることが出来た。

岩淵麗楽選手が後3回宙返りという誰も成し遂げたことのない技を披露。

もう少しで成功という見事なチャレンジだった。

各選手が一斉に飛び出してきて岩淵選手を祝福。

あとで編集された映像でも、ほとんどの選手や関係者が岩淵選手のチャレンジを見て驚きの表情を見せたシーンが映っていた。

失敗に終わってもそのチャレンジ精神への称賛の表情。

再び見せてもらえたこれぞスポーツ。

スポーツはこうでなきゃって思わせてくれる、ある意味最も感動したシーンだった。

 

後編に続く!

 

北京オリンピックの見方 カミラ・ワリエラのドーピング問題を考える

今大会は何故こんなに重苦しいのだろう・・・と大会序盤に書いた。

今までのオリンピックとは明らかに異なる空気。

さらに、ここにきてとんでもない問題が表面化した。

女子フィギュアスケートの絶対的金メダル候補 ❝絶望❞ カミラ・ワリエラのドーピング問題である。

それは団体戦終了後表彰式の延期をきっかけに世間に広まることになった。

延期は唐突だったしその理由も明らかにされなかったので謎が謎を読んだ。

当初法的な問題という発表があったが、それでは何のことかわからない。

これがワリエラのドーピング問題と判明するのに時間はかからなかった。

それから1週間の間にすったもんだの二転三転。

結局ワリエラの女子シングル出場が認められることになった。

ドーピング検査の時期や経緯、この段階での陽性反応の発表など腑に落ちないことはたくさんある。

しかし最も腑に落ちない点はワリエラの出場が認められたこと。

少なくとも北京以前までは世の中の趨勢はアンチドーピングで統一されていた。

組織的ドーピングによりロシアは依然として国としての参加が認められていない。

そんなロシアで起こった今回のワリエラドーピング問題。

今回の参加承認の理由に16歳未満の未成年ということも考慮されたとある。

未成年だから出場OKという判断が今後どれだけ悪影響を及ぼすかわかっていない。

悪しき前例とはこのことだ。

しかもだ、ワリエラが3位以内に入った場合表彰式は行われないそうだ。

ということは今後の調査結果によってはメダルはく奪の可能性があるということだ。

これがどれだけ彼女の精神面にダメージを与えるか。

それに、坂本花織や樋口新葉がメダルを獲得しても表彰台に上ることが出来ない。

全くもっておかしな話だ。

訳が分からない。

ワリエラ選手に話を戻す。

16歳未満で保護下におかれるとされているが、どこが保護下なのだ。

本人に全く責任が無いとは言わないが、やはり周囲の人たちが禁止薬剤の摂取について注意してあげなければならない。

ある意味ワリエラも被害者なのだ。

世間の声の大部分は今回の出場決定には否定的だ。

本当であればワリエラは15歳なので、次回以降のオリンピックでも十分に活躍することが出来る年齢だ。

なので今回は出場を認めないとの判断をしても、次回に希望を持てる訳だ。

普通ならば・・・。

しかしここにロシアフィギュアスケート女子の闇がある。

とにかく短期で表舞台からいなくなってしまう。

どれだけのティーン選手たちが短期間で消えていったことか。

トゥクタミシェワは例外中の例外だ。

こういったロシア特有の傾向は、結局ドーピングという問題が根底にあるのではないかと疑ってしまう。

このままではオリンピックの存在価値は著しく低下するだろう。

今回のワリエラの出場容認はパンドラの箱を開けてしまったと言わざるを得ない。

 

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北京オリンピックの見方 心に焼き付けた羽生結弦最後のフリー演技「天と地と」

羽生結弦のオリンピックが終わった。

SPの失敗によりオリンピック3連覇を事実上断たれたが、クワドアクセルへのあくなき挑戦を試みてきた羽生結弦

平昌でオリンピック2連覇を果たしてからはメダル争いとは別次元で4Aを跳ぶことに全身全霊を傾けてきた。

これが羽生結弦のマイウエイ。

そんな羽生のフリー演技を見た。

転倒はしたが史上初めてジャッジスコアに4A<という実行された要素が記録された。

基礎点は4Aをベースとした回転不足の10.00だ。

歴史に残る10.00。

彼自身からすれば決して満足いく結果ではなかっただろうが、ひとつの到達点に達したことは紛れもない事実だ。

今大会、足の状態はぎりぎり持っていたと思う。

それどころか天が与えたか奇跡のように良好な状態だったように見えた。

実は羽生の身体は平昌の時点で限界だったと私は思っている。

彼の4Aに対する強い思いが天に通じて北京まで持たせてくれたとしか思えない。

しかし北京での演技を終えた今、足はもうボロボロだろう。

羽生選手はこれまで、目の前に現れる試練を壁と表現してきた。

いったいどれだけの壁を乗り越えてきただろう。

私史上最高のプログラム「天と地と」。

羽生選手ほど音楽にシンクロして演技する選手はいない。

唯一無二の美しさ。

試合後のインタビューで彼は涙を浮かべていた。

テレビの前で涙を見せた羽生は記憶にない。

「挑戦しきった。全部出し切ったオリンピックでした。」

オリンピック後の動向については明言を避けたが、世界選手権は辞退するだろう。

私は今日のフリーを競技生活としての羽生結弦最後の演技と思って心に焼き付けた。

記録にも記憶にも残り続ける。

月並だが、今はただ、お疲れ様と言いたい。

 

 

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