村田諒太再起戦。
WBA世界ミドル級タイトルマッチ、ロブ・ブラント対村田諒太のリマッチ。
いよいよ12日に迫ってきました。
前回の試合を見る限りブラント有利は否めません。
そうでなくてもリマッチの場合、初戦がどんなに不可解な試合であっても、返り討ちにあう場合がほとんどです。
さらに前回の試合は誰が見てもブラントの勝ち。
通常なら今回の試合は実現しません。
ボブ・アラムの手腕でしょうか。
もちろん両者、特にブラントが受けてくれる保証はどこにもなかったはずです。
たとえ契約書に再戦が謳われていたとしても・・・。
それをブラントは受けた。
おそらく村田には負けるはずがないと思っているのでしょう。
実際に対戦したブラント自身が確信を持った。
そういうことなのでしょう。
私も最初に書いた通りブラント圧倒的有利と思っていました。
ブラントの来日後の様子を見るまでは。
油断。
何が怖いと言ってこれほど怖い物はありません。
一度油断という魔物が住み着くと、本人が否定しても知らぬ間に浸透していきます。
挑戦者として村田に臨んだ前回はチャレンジャーそのものの姿、精神でした。
今回は最初から村田を呑んでかかっているように見えます。
なめています。
村田にチャンスが生まれてきました。
「人生を振り返った時に、あのボクシングが自分の集大成でいいのかと考えた時、あのボクシングで終えたくないと思った」
「少しハングリーさだったり、求める物が欠如していたのかなというのもあります。そのあたりの気持ちを作り直して、もう一度世界の舞台に立てるようなボクサーになりたい。」
立場だけでなく気持ちも逆転しました。
村田がこの気持ちを持ってブラントに挑めば・・・何かが起こりそうです。
そんな予感が沸々と湧いてきました。
決戦は金曜日。
王者 ロブ・ブラント 26戦25勝(17KO)1敗
挑戦者 村田諒太 16戦14勝(11KO)2敗