春はセンバツから。
今年も3月18日から30日までの11日間(休養日2日)開催される。
最近は選手の健康管理の観点から休養日を設けるなど徐々に大会日数が増えて開幕が早くなってきた。
出場校数32校は変わらないが今年は地区割がおよそ20年ぶりに変更になった。
既にご承知おきのことと思われるが書いた方が見た目整うので以下に出場校を記する。
〇北海道(1)
北海
〇東北(3←2)
〇関東・東京(6)
〇東海(3←2)
〇北信越(2)+神宮枠(1)
〇近畿(6)
〇中国(2←2.5)
〇四国(2←2.5)
高知、阿南光
〇九州(4)
〇21世紀枠(2←3)
別海、田辺
以上32校(カッコ内は出場枠)。
好成績が続く東北枠が1校増。
ようやく増加って印象。
東海も2003年以前の出場枠数3校に戻った。
代わりに中国・四国と21世紀枠が1校減となった。
一度枠が減ると元に戻すのは大変だが最近の傾向を見るとやむを得ないと思う。
皆さんは出場校を見てどのような印象をもたれるだろう。
そんなに出てなかったのかと驚く高校もあるが、お馴染みの学校が多くて私は新鮮味に欠けるなあって思った。
初出場は21世紀枠の1校を含め3校のみ。
96回と歴史を重ねているので初出場が少ないのも仕方がないのかもしれない。
優勝候補に挙げられている高校も結局地区大会優勝校で甲子園常連の青森山田、作新学院、星稜、大阪桐蔭、広陵と誰もが思いつく校名が並ぶ。
優勝した高校を地区別に見ても平成20年沖縄興南高校が春夏連覇して以降の12大会(2020年は中止)で、選抜10回、夏11回が関東と近畿で、後の3回は東海と北信越に、あの仙台育英だ。
つまり春夏合わせた24大会で関東・近畿以外で優勝したのは3回だけということになる。
関東と近畿以外で優勝するのは至難の業なのだ。
人口減少や他のスポーツへの関心が高くなったことなどで野球人口も減少。
夏の予選出場校が2002年、2003年の4164校をピークに減少を続け、昨年は3486チームまで減少。
これは1982年の水準まで戻ったことになり、この傾向は今後も続きそうだ。
こうなると元々野球に力を入れている名門、強豪校とそれ以外の学校との差は開くばかり。
勝ち進む高校も特定の地区、特定の学校に益々偏っていくと考えられる。
今後新しい学校が出てくるパターンは比較的歴史の浅い学校が名監督を招致し素質ある生徒をスカウトしてチームを作った場合だけになるかもしれない。
しかし野球界にも昨年追い風が吹いた。
WBC侍ジャパンの感動的優勝、大谷選手のメジャーでの大活躍などで子供たちの野球回帰が見られているなどの声もあり、近い将来新しい波が来る可能性を期待したい。